岸山履物店 代表からご挨拶

明治4年創業、岐阜県の郡上八幡にて履物店を経営しています5代目の岸山孝和です。
  郡上市には国から重要無形民俗文化財に指定されている「郡上おどり」という伝統的な踊りがあります。
  日本の3大盆踊りとして知られ、毎年お盆の4日間は多くの方が徹夜で踊りをたのしまれています。

  そんな郡上おどりで必須アイテムとなるのがおどり下駄です。郡上おどりは下駄の音を鳴らし、リズムをとることが上手く踊るコツです。そのためつけ歯の下駄では踊りの最中にとれてしまう恐れがあるため、当店の踊り下駄は全て1枚の板を削って歯をつくります。(連歯下駄)下駄の材質としては良い音がなり、歯が減りにくい丈夫なヒノキを採用しています。
  また郡上八幡は城下町として栄えた風情のある街です。日中は街中を観光しながら下駄を履きし慣らし、夜は踊りで本領を発揮する愛好家の方もいらっしゃいます。
  岸山履物店では年間約2,000足の下駄を製造しています。繁忙期には手が腱鞘炎になりながらも、踊りをたのしむ姿を思い浮かべ必死でつくっています。
  郡上踊りはなんとも言えない一体感のある伝統踊りです。皆さんも是非郡上へ遊びに来て、踊りをマスターして下さい!


岸山履物店 創業から~現在まで

郡上踊り 下駄 浴衣 お土産 岸山履物店 geta
1871年創業 岸山履物店

岸山履物店 創業: 1871年 (明治四年)
  郡上八幡にて、紳士靴、婦人靴、子ども靴をはじめ各種履物を販売しております。

創業時は下駄工場を設け自社で下駄を製造、販売していました。時代の変化に伴い、いまでは履物全般を取り扱う靴屋です。
夏場は岸山履物店オリジナルの踊り下駄を作っております。

踊り下駄の鼻緒は、足に合わせて調整いたします。

現在、下駄は国内各地から材料を提供頂き自社で製造しています。

・国産ヒノキ:大分県日田市

・極国産ヒノキ:奈良県、和歌山県

・郡上産ヒノキ:岐阜県郡上市

・ネズコ:長野県南木曽町

・桐:岐阜県岐阜市

・鼻緒:滋賀県長浜市、愛知県名古屋市



岸山履物店 昭和初期 創業50周年記念

明治四年(1871年)八幡町大坂町にて下駄工場を設立し創業しました。
 時を経て昭和初期、50周年の節目の年に「商いをするなら新町の方が人の通りが良い」と先代が判断し、現在地の八幡町新町で履物店を開業しました。